2008年04月01日

『ゆきふるるん』小野ルミ・詩 和田誠・絵(教育出版センター)/1991年2刷


ゆきふるるん
189.jpg著者名:小野ルミ(著)
出版社:教育出版センター新社
出版年:1990.01
ISBN :9784763242655


和田誠の画も、やはり昔からどうも馴染むことができない。
芝居のチラシなどでもよく見ていたが、やはり馴染めない。
小野ルミさんの詩は、はせみつこ編纂の『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』(飯野和好・絵)に収められている。
この『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』は、はせみつこさんの舞台になった。演出は、僕が担当している。
この演しもので、日本全国をまわった。
楽しい旅だった。
小野ルミさんのユーモアたっぷりの言葉遊びに、子どもたちは笑いに笑っていた。

2008年03月28日

『おやすみまえのほん1 ちいさいちいさい』いわさき ちひろ画(童心社)/2000年20刷


ちいさいちいさい
著者名:川崎大治(著)
出版社:童心社
出版年:1988.11
ISBN :9784494023110


いわさきちひろの画には、昔からどうも馴染むことができない。
功績などは理解できるのだが、やはり馴染めない。
昨年、ふらりと東京練馬にある「ちひろ美術館」に行ってみた。
目当ては、企画の「初山滋展」だったが、美術館のなんと居心地のよかったことか。
それでも、まだちひろの画に馴染むことはいまだにできないのだが。
本書は、3〜6歳の子を対象とした寝る前に読んで聞かせるものとして編纂されている。
様々な人の童話と、ちひろの挿絵。
第一巻では、ジェイコブス(与田準一訳)、川崎大治、ウクライナ昔話(西郷竹彦訳)のものが収められている。
僕は、これをお風呂のなかで読んでいる。
ちようど一冊読み終わるあたりで、風呂から出る。
リラックスした、とても楽しいひと時だ。
これを機会に、いわさきちひろを読んでみようか。


手元にあるこのシリーズは、下記の通り。
* 『おやすみまえのほん2 百ぴきのくまさん』2000年20刷
新美南吉、村上籌子、浜田廣介、村山桂子、川崎大治
* 『おやすみまえのほん3 おなかのかわ』2000年19刷
川崎大治、鈴木三重吉、新美南吉
* 『おやすみまえのほん6 ひよこのともだちだれとだれ』1998年6刷
川崎大治、グリム昔話(奈街三郎)、与田準一

2008年03月04日

『ひとりぼっちの さいしゅうれっしゃ』いわむらかずお(偕成社)/1992年8刷


ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ
著者名:岩村和朗(著)
出版社:偕成社
出版年:1985.12
ISBN :9784039632500


タイトルに魅かれて手に取った。
何とも魅力的な本だ。
主人公は、ある田舎で早い最終列車に乗る。
ウトウトして、目を覚ますと誰もいない。
やがて、駅に停車するたびに様々な動物が乗りこんでくる。
とてもほのぼのとした風景とはいえない。
幻想的といってもいいが、実際にその動物に会ったときのような緊張感が漂っている。
それがどこか主人公の孤独とからみあって、不思議な魅力をかもしだしている。
宮沢賢治のある種、恐怖を伴った自然観、宇宙観に似ているかもしれない。
久しぶりに夢中になる。


手元にあるいわむらかずおさんの著作は、下記の通り。
* 『おおきいトンとちいさいポン』(偕成社)2004年72刷
* 『ねずみのでんしゃ』作 山下明生 絵 いわむらかずお(ひさかたチャイルド)2007年78刷
* 『ねずみのさかなつり』作 山下明生 絵 いわむらかずお(ひさかたチャイルド)2000年27刷
* 『タンタンのしろくまくん』(偕成社)2004年20刷
* 『トガリ山のぼうけん』@〜C(理論社)1996年22刷
* 『14ひきのあきまつり』(童心社)1995年第11刷
* 『月夜の子うさぎ』(クレヨンハウス)1998年第5刷
* 『栗栖ちくりん ゆうひの丘のなかま』(理論社)2001年5刷
* 『後路みね ゆうひの丘のなかま』(理論社)2003年
* 『14ひきのアトリエから』(童心社)1996年4刷


[追記]2008年5月30日
*『14ひきのさむいふゆ』(童心社)1989年26刷

2008年02月21日

『りっぱな犬になる方法』きたやまようこ(理論社)/1992年


りっぱな犬になる方法
著者名:
出版社:理論社
出版年:2003.05
ISBN :9784652008614


最近どうも犬が気になって仕方ない。
小さい頃から犬は飼ってもらえなかった。
僕は明らかに犬派だ。
猫は恐ろしくて仕方ない。
ペットショップを見かけると、必ずのぞいてしまう。
疲れているらしい。
そんなわけで、本書を手に取ることになる。
人間関係にもあてはまり、笑えて興味深い。
またペットショップをのぞく機会が増えそうだ。
やはり、かなり疲れているらしい。

手元にあるきたやまようこさんの著作は、下記の通り。
* 『イスとイヌの見分け方』(理論社)1994年第4刷
* 『なかよし取扱説明書(犬式)』(理論社)1996年第4刷

2008年02月15日

『ただのおじさん』ふくだすぐる(岩崎書店)/1997年第11刷


ただのおじさん
著者名:ふくだすぐる(著)
出版社:岩崎書店
出版年:1994.11
ISBN :9784265053322


最近どうも「おじさん」とか、「おばあさん」とか「おじいさん」という言葉に弱い。
疲れているらしい。
本書のような『ただのおじさん』などというタイトルをつけられたら、手にとらざるを得ない。
内容的には、もっとナンセンスであってほしいとは思うのだが、たまにはこのへんでおさめてくれるのもいいななどと思ってしまう。
やはり、かなり疲れているらしい。

手元にあるふくだすぐるさんの著作は、下記の通り。
* 『ちゅ』(岩崎書店)1995年第4刷
* 『とってもタヌキさん』(岩崎書店)1997年6刷
* 『ゴリラさんのハンコ』(岩崎書店)1995年

2008年02月13日

こどものとも年中向き『へんてこロボットのぼうけん』平山暉彦(福音館書店)/2003年3月号


『へんてこロボットのぼうけん』
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著者名:平山暉彦(著)
出版社:福音館書店
出版年:2003


どこにいってしまったかわからない文房具や小さな遊び道具たち。
コンパスやら、画びょう、ビー玉など。
薄暗い部屋の隙間で忘れられてしまっている。
そんな彼らの物語。
硬い絵が、どこか懐かしい近未来を彷彿とさせ、いい。

2008年02月05日

『おおきな おおきな おいも 鶴巻幼稚園・市村久子の教育実践による』赤羽末吉(福音館書店)/1991年50刷


おおきなおおきなおいも
著者名:赤羽末吉(著)
出版社:福音館書店
出版年:1972.10
ISBN :9784834003604


『スーホーの白い馬』で知られる赤羽末吉さんではあるが、この本はその絵の勢いはそのままに、自由奔放に文字通りはみだしている。
なんとゆかいな絵本だろう。
絵の大胆さと精緻さが絶妙なバランスで、本当にすばらしい絵本だ。

2008年01月26日

『ながいながいペンギンの話』いぬいとみこ作 山田三郎絵(理論社)/1995年153刷


ながいながいペンギンの話
178.jpg著者名:いぬいとみこ(著)
出版社:理論社
出版年:1967.01
ISBN :9784652001028


名前だけを知っていて、いぬいとみこさんの本を読むのは、はじめてのことである。
どうも僕はペンギンものに弱いらしい。
この本も、ペンギンにつられて読んだ。
ペンギンのルルとキキが生まれてから1年間の物語。
まず驚かされたのは、いぬいさんのその文章のうまさ、上品さだった。
いまこれほどの文章を書ける作家がいるだろうか。
この謙虚な上品さが、子どもたちに長く読み継がれている大きな要因だと感ずる。
この作品が最初に発表されたのが1953年。
南極のことも、そこに住むペンギンのことも、当時はよくわかっていなかった。
いぬいさんは、「ナショナル・ジォグラフィック・マガジン」に掲載されたペンギンの写真を見て、この物語を書きはじめたという。
よくわかっていなかったにもかかわらず、ペンギンの生態が正確に描かれている。
なんという想像力だろう。
この本のタイトル『ながいながいペンギンの話』は、カレル・チャペックの『長い長いお医者さんの話』からきているという。
なんとなく、それもうれしい。

2007年02月12日

『ふしぎなきかい』安野光雅さく・遠山啓監修(福音館書店)/2001年


『ふしぎなきかい』
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著者名:安野光雅さく
     遠山啓監修
出版社:福音館書店
出版年:2001


正直、安野光雅さんの絵にはなじめない。だから、あまり読んでもいない。
しかし、監修に遠山啓さんの名前があったので、読んでみることにした。
遠山啓さんは、数学者である。巨人だと感じる数少ない人のひとりだ。現行の教育に反対し、全国に「ひと塾」を設立した。
この絵本も、数学的想像力を刺激するものとなっていて、興味深い。
それでも、やはり僕には安野さんの絵はなじめなかった。

手元にある、安野光雅さく・遠山啓監修の本は下記の通り。いずれも、福音館書店刊。
* 『みずをかぞえる』(2001年)
* 『きれいなさんかく』(2001年)
* 『てんてん……』(2001年)

2007年02月02日

『はらぺこあおむし』エリック・カール さく もりひさし やく(偕成社)/1990年


はらぺこあおむし 改訂
著者名:エリック・カール(著)
     もりひさし(訳)
出版社:偕成社
出版年:1989.02
ISBN :9784033280103


エリック・カールも人気絵本作家。
色とそのマチエールが子どもたちをひきつけているように思う。
姪と一緒に読んでいても、ページをめくるたびに歓声をあげる。

手元にあるエリック・カールの作品は、下記の通り。
*『できるかな? あたまからつまさきまで』くどうなおこ やく(偕成社)1997年。

2007年01月28日

『オオカミクン』グレゴワール・ソロタレフ さく ほりうちもみこ やく(ベネッセ)/1991年


オオカミクン
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著者名:グレゴワール・ソロタレフ(著)
     堀内紅子(訳)
出版社:ベネッセコーポレーション
出版年:1991.07
ISBN :9784828849454


グレゴワール・ソロタレフは、エジプト生まれの絵本作家。
うさぎを見たことのなかったオオカミと、オオカミを見たことのなかったうさぎの優しい友情物語。
相手にとっての恐怖を理解することによって、その絆は深まっていく。それは、今の世界現状への願いのようにも読める。
もっとアラブ圏の作品を読みたいと思う。
2005年のブラティスラヴァ世界絵本展のグランプリは、イランのアリ・レザ・ゴルドゥジャンに贈られている。

2006年10月06日

『ゴムあたまのポンたろう』長新太(童心社)/1998年


ゴムあたまポンたろう

著者名:長新太(著)
出版社:童心社
出版年:1998.03
ISBN :4494008818


長新太さんの頭のなかは、いったいどうなっているのだろう。
長新太さんの目には、世界がどのように映っているのだろう。
この話は、題名通り、ゴムあたまのポンたろうが、ポンポンと頭ではねて、いろいろなところを飛びつづける話です。
発想の原点も、意味も全く理解できない。
でも、なんと面白いことか。
そして、ナンセンスもここまで達すると、明らかにひとつの「力」になり得る。
言うまでもなく、「力」とは、暴力的なものではなく、その逆に暴力的なもの対してひとつの抵抗の「力」となる。
この国は、ここのところずっときな臭くなっている。
それに対して、長さんのようなナンセンスの「力」は必要不可欠だ。
そして。何より子どもたちが長さんのものを読み、そのナンセンスな「力」をやしない、歴史がまた逆戻りしないよう、自分たちで未来を開いていける「力」をもってもらいたいと願う。


追記1
『おしゃべりなたまごやき』寺村輝夫 作/長新太 画(福音館書店)1972年

追記 2007年1月15日(月)
* 『こぶたがずんずん』渡辺一枝ぶん/長新太え

追記2008年1月21日(日)
* 『おばけのいちにち』

追記2008年5月30日(金)
* 『きゃべつくん』(文化出版)1980年
すばらしい完成度。ナンセンスでこれほどまでの完成度をしめす絵本は、そう見当たらない。つべこべ批評するより、ぶたやまさんのように口をつぐんで、きゃべつくんと食事に行くほうが賢明である。
* 『くもの日記ちょう』(ビリケン出版)2002年2刷
長さんの描く「白」が、なんとも切ない。

2006年09月08日

こどものとも年少版272号『ぼくみつけたよ』ヰノウエ・ヨースケ(福音館書店)/1999年


こどものとも年少版272号『ぼくみつけたよ』
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著者名:ヰノウエ・ヨースケ
出版社:福音館書店
出版年:1999


ヰノウエ・ヨースケさんも、人気のある作家。
なんともかわいらしく、そしてあいらしい。
少年の目、視線が強く、そこから風景が見えてくる。


追記 2007年1月15日(月)
* 『あじのひらき』こどものとも年少版2002年12月号 井上洋介さく(福音館書店)
* 『あんなところに』こどものとも2003年10月号 井上洋介(福音館書店)

追記 2008年1月13日(日)
*    『ならんでるならんでる』こどものとも1998年11月号(福音館書店)

2006年09月07日

こどものとも539号『木』画/佐藤忠良 文/木島始(福音館書店)/2001年




著者名:佐藤忠良(画)
     木島始(著)
出版社:福音館書店
出版年:2005.07
ISBN :4834021114


彫刻家、佐藤忠良さんの木のデッサンで構成された絵本。
おそらく、詩人の木島始さんは、後からこのデッサンに詩を寄せているように思われる。
デッサン中の佐藤忠良さんの写真などもあって、楽しめる。

2006年08月24日

『小川未明童話全集』1(講談社)/1987年


定本小川未明童話全集 1
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著者名:小川未明(著)
出版社:講談社
出版年:1976.01
ISBN :4061448013


一度手にとってもらいたい。
ハードケースから出すと、布張りの上に白と金でおされた不思議な図案。
手に乗せた感触が違う。思わずニヤニヤしてしまう。
装丁をしたのは、武井武雄。
本を開いて、またよだれがたれそうになる。
目次から素晴らしい。
挿絵も豊富だ。
挿絵は、川上四郎、渡辺ヨヘイ、深沢省三、初山滋、池田永治、武井武雄、広島新太郎、山路真護と豪華だ。

この第一巻は、初期の『赤い船』『星の世界から』『金の輪』『赤い蝋燭と人魚』から編まれている。
代表作がひしめくこの初期の作品を書いていた頃、小川未明はまだ童話作家ではなく、小説家として活躍していた。自身も小説家と自認していたというから驚く。まだまだ童話が、小説に比べてランクが低いとされていた時代だ。

2006年08月20日

『片耳の大シカ』椋鳩十(偕成社文庫)/1987年


片耳の大シカ



著者名:椋鳩十(著)
出版社:偕成社
出版年:1975.12
ISBN :4036500902


動物もののお話といえば、鳩椋十といわれるぐらい、有名だ。
鳩椋十は、小説家として出発し、豊島与志雄に師事した。
疲れたときや、なにもかもがいやになったときなど、読むことをお薦めします。

2006年08月18日

『ヘンテコどうぶつ日記』長新太(理論社)/1990年


ヘンテコどうぶつ日記
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著者名:長新太(著)
出版社:理論社
出版年:1989.03
ISBN :4652008503


長さんのナンセンスの世界は、ほんとうに面白い。
長さんのように世界が見えたなら、どんなに世界は驚きに満ち、新鮮なまま輝きつづけていることだろう。

2006年08月13日

《こどものとも》傑作集39ロシア民話『うさぎのいえ』内田莉莎子 再話/丸木俊 画 (福音館書店)/1963年


うさぎのいえ
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著者名:内田莉莎子(著)
     丸木俊(画)
出版社:福音館書店
出版年:1998.03
ISBN :4834003973


この話は、ロシアのアニメーション作家ノルシュテインもアニメ作品にしている。
ノルシュテインの画も大好きなのだが、この俊さんの画もまた素晴らしい。

この内田さんと俊さんのコンビの作品に以下のものもある。
この画も素晴らしい。
*《こどものとも》傑作集20スロバキア民話『12のつきのおくりもの』(福音館書店)/1971年

[追記]2008年1月16日(水)
*『うみのがくたい』丸木俊え 大塚勇三さく(福音館書店)1964年

2006年08月06日

『しばてん』たしま せいぞう(偕成社)/1971年


しばてん


著者名:田島征三(著)
出版社:偕成社
出版年:1971.04
ISBN :4032040508


僕がはじめて田島征三さんを知ったのは、『絵の中のぼくの村』という映画だったと記憶する。
それ以来、田島征三さんのファンになった。
本書『しばてん』は、田島さんが美術大学を卒業するときに制作したものという。素晴らしい才能だ。

田島さんは、近年癌を患ったという。それ以来、廃棄物処分に関して命がけで戦っているという。そのへんのことは、下にあげた『ガオ』の折り込み付録のなかに詳しい。そのなかでの、次の言葉は愉快だ。

「それは六十歳を過ぎて癌を患い、自分はもうせいぜいあと五十年位しかモノ創りはできないではないか! と気づいたときである。アーティストとしてバリバリやれるのは百歳とちょっとくらいかなと考えると、かなり焦る気持ちが湧きおこってきてしまうのだ」

『ガオ』は、木の実でつくった絵本である。その創作態度は、真摯に受け止めなければならない。

手元にある田島征三さんの他の本は、下記の通り。
* 《こどものとも》傑作集40『ふるやのもり』瀬田貞二 再話/1965年
* 《こどものとも》傑作集55『だいふくもち』(福音館書店)/1976年
* 『友だちの絵本』(晶文社)/1993年
* 『絵の中のぼくの村』(くもん出版)/1996年
* 『いのちを描く』(童心社)/1996年
* こどものとも548号『ガオ』(福音館)/2001年


[追記]2008年1月14日(月)
* 『やぎのしずか1 こやぎが やってきた』(偕成社)1994年12刷
* 『ほら いしころが おっこちたよ ね、わすれようよ』(偕成社)2004年9刷
田島征三さんの絵は大好きなのだが、『ほら いしころが おっこちたよ ね、わすれようよ』はアート的にも抜きん出ている。
それは、まど・みちおさんの絵に通じるところがある。

2006年08月03日

《こどものとも》傑作集6『ねずみじょうど』瀬田貞二 再話/丸木位里 画 (福音館書店)/1967年


ねずみじょうど

著者名:瀬田貞二(著)
     丸木位里(画)
出版社:福音館書店
出版年:1971.03
ISBN :4834002594


『おむすびころりん』で知られる伝承的昔話のひとつ。
むすびの言葉「とっぴん はらいの ぴい」が何ともいい。
『原爆の図』で知られる丸木位里さんの画も、位里さんらしくていい。

2006年07月30日

《こどものとも》傑作集35『ゆきむすめ』内田莉莎子 再話/佐藤忠良画(福音館書店)/1963年


ゆきむすめ
著者名:内田莉莎子(著)
     佐藤忠良(画)
出版社:福音館書店
出版年:1966.12
ISBN :4834000931


悲しくも残酷な話。
伝承的昔話のひとつの典型。
彫刻家の佐藤忠良さんの画は、やはりいい。

2006年06月05日

『定本 野口雨情 第四巻 童謡U』(未来者)/1986年


定本野口雨情 第4巻 童謡 2
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著者名:野口雨情
出版社:未来社
出版年:1986.05
ISBN :4624929047


生前まとめられた童謡集におさめられなかった未刊童謡を集めた巻。
「シャボン玉」「あの町この町」「黄金虫」「しょ城寺の狸囃」などの名作をふくんでいる。
ただ、やはり残念ながら戦争の暗い時代になると、戦争協力詩がみえる。
子どもを相手に仕事をしている人たちは、二度と同じあやまちの道を踏まないことを切に願う。
現在、すでにその暗い影は間近まで迫り、同じあやまちの道へ踏みこんでしまっている人たちがいる。悲しいだけでは、すまない時代に入ってしまっている。

2006年05月25日

『すーちゃんとねこ』おはなし・え=さのようこ (こぐま社)/1991年


すーちゃんとねこ
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著者名:さのようこ
出版社:こぐま社
出版年:1985.01
ISBN :4772100342


『100万回死んだ猫』で知られるさのようこさん。
大好きな作家の一人である。
さのさんの描く子どもの心は、たんに子どもばかりでなく、大人にも通じる。

手元にあるさのさんの絵本は、下記の通り。
* 『だってだったの おばあさん』(フレーベル館) 1992年

他の手元にあるさのさんの著作は、下記の通り。
* 『猫ばっか』 (講談社文庫) 2001年
* 『わたしが妹だったとき/こども』 (福武文庫) 1990年
* 『私の猫たち許してほしい』 (ちくま文庫) 1990年
* 『乙女ちゃん』 (講談社文庫) 19991年


追加―1

『100万回生きたねこ』講談社/2004年

やはり、素晴らしい絵本です。
話も素晴らしいし、猫の顔がなんともいえずいいです。

2006年05月21日

こどものとも傑作集24『たろうのおでかけ』村山桂子 さく/堀内誠一 え (福音館書店)/1963年


たろうのおでかけ
著者名:村山桂子
     堀内誠一
出版社:福音館書店
出版年:1966.07
ISBN :483400063X


グラフィック・デザイナーとしても著名な堀内誠一さんの絵本。
ファッション雑誌の編集美術も数多く手がけた。
多くの絵本作家を世に送り出している。
ときどき一緒に飲む絵本作家の飯野和好さんも、堀内さんにすすめられて絵本を描きはじめたと言っていた。
堀内さんのイラストは、舞台の仕事で一度使わせていただいたことがある。それは、絵本のかわいらしいタッチではなく、言語理論に基づくグラフィックなものであったが、それはそれは美しかった。
堀内さんの絵は、多くの人が『マザーグース』で親しんできたと思う。

手元にあるその他の堀内誠一さんの絵本は下記の通り。
* こどものとも傑作集32『ぐるんぱのようちえん』
西内みなみ さく/堀内誠一え (福音館書店) 1965年
* 『おひさまがいっぱい』
詩・よだじゅんいち/画・ほりうちせいいち (童心社) 1992年

追記 2007年1月15日(月)
*『てとゆび』堀内誠一ぶん・え(福音館書店)1969年

2006年05月19日

復刻赤い鳥の本 付「赤い鳥」童謡 全23巻 別冊解説付『おもちゃの裁判』久保田万太郎(ほるぷ出版)/1969年


『おもちゃの裁判』
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著者名:久保田万太郎
出版社:ほるぷ出版
出版年:1969


大きな箱のなかに、15冊の童話・童謡詩・児童劇集と8冊の童謡集、そして解説本が1冊。見ているだけで、ニヤニヤしてしまう。
本書は、そのなかの一冊。久保田万太郎の童話劇集。
現在、童話劇、児童劇というジャンルはあるのだろうか?
戯曲文学自体が衰退してしまった現在、これは現場の先生方がつくっているのかもしれない。
戯曲というジャンル自体が、実験の歴史を経る前に捨て去られた感はある。
もしかしたら、童話劇、児童劇で、新たな実験が可能かもしれない。
挿画は、清水良雄。

2006年05月13日

新選 名著復刻全集 近代文学館『赤い蝋燭と人魚』小川未明(ほるぷ出版)/1982年


新選 名著復刻全集 近代文学館『赤い蝋燭と人魚』
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著者名:小川未明
出版社:ほるぷ出版
出版年:1982


やはり、小川未明の書くものは恐ろしい。
しかも、ヴァリエーションも豊かだ。
童話というジャンルを越えて、文学作品として強靭で完成度が高い。
教育を目的として書かれる童話を批判する序も素晴らしい。
小川未明の作品は、全部読みたくなる。こう思うのは、宮沢賢治以来だ。
次は、『定本 小川未明童話全集』に入ります。

2006年05月02日

『名著復刻 日本文学館 赤い船』小川未明(ほるぷ出版)/1974年


『名著復刻 日本文学館 赤い船』
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著者名:小川未明
出版社:ほるぷ出版
出版年:1974


この本もまた、実に美しい。
小川未明は、童話作家として名高いが、その作風は一種独特で、怖いぐらいだ。
小さいとき、友だちのお父さんの書棚に「小川未明全集」を見つけて、小川未明に関して何も知らなかったにもかかわらず、何か恐ろしくて手にとることもできなかった。
本来、童話というものは、子どもにとって恐ろしいものだと思う。それは、怖い世界を書くというのではなく、大人が真剣に、そして丁寧に子どもの存在を尊重して書けば、おのずとそれは怖い世界となる。いまどれほど真に童話とよべるものがあるか。子どもだまし、あるいは親だけが安心する毒にも薬にもならないものばかりだ。
宮沢賢治の世界だって恐ろしい。だが、小川未明はそのなかでも特に恐ろしい。この『赤い船』に収められた「月の宮」など、鳥肌が立ち、声まで上げてしまった。静かで、美しく、そして恐ろしく、いつまでも記憶に残る作品だ。
挿絵は、渡邊ヨヘイ。これもまたいい。

2006年04月29日

こどものとも傑作集107『ロボットのくにSOS』たむらしげる さく(福音館書店)/1991年


ロボットのくにSOS


著者名:たむらしげる
出版社:福音館書店
出版年:1996.09
ISBN :4834011992


たむらしげるさんの画は好きだ。
本書もそうだが、たむらさんの作品は近未来的なものが多い。それは、ロボットや博士、星や海などの世界である。日常の生活を描く絵本が多いなかで、たむらさんの作品は、そういう意味で独特だ。子どもにかぎらず、このモダンな世界に大人も懐かしさを感じているのだろう。

たむらしげるさんの手元にある他の作品は、下記の通り。
*『銀河の魚』株式会社メディアファクトリー 1998年

追加―1

こどものとも441号『ながれぼしのよる』(福音館)/1992年


追記 2008年1月15日(火)
* 『サンタのおもちゃ工場』(リブロポート)1990年
* こどものとも『ながれぼしのよる』(福音館書店)1992年
* 『羊の宇宙』夢枕獏作 たむらしげる絵(講談社)1998年
特に、『羊の宇宙』の画面上の絵と文章の構成が斬新だ。
それにしても、羊に対するノスタルジーのような感覚は何だろう。聖書からきているのだろうか。

2006年04月27日

『アスカ』つかさおさむ(ポプラ社)/2004年


『アスカ』
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著者名:つかさおさむ
出版社:ポプラ社
出版年:2004


画家の司修さんの作品をはじめて知ったのは、もう20年以上も前だろうか。大江健三郎の『同時代ゲーム』の挿画だったと思う。
郷里も同じということもあり、そして郷里の美術館に司修さんのまとまったコレクションもあることもあり、ずっと好きな画家のひとりだ。
司さんは、童話や絵本も多数描いている。
本書は、その絵本のなかの一冊。
神戸の大震災をもとにしたお話。
なんとも切ない本である。
司さんの手元にある他の絵本は、下記の通り。

*文研ジョイフルえほん傑作集『おとうさん だいすき』
 啓林館 1975年
*『はずかしがりやのぞう』にっけん教育出版社 2002年
*『へいしのなみだ』文=さとうひでかず・しなこ え=つかさおさむ
 こぐま社 2004年

2006年04月23日

『春の海のうた』山村暮鳥(教文館)/1941年


『春の海のうた』
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著者名:山村暮鳥
出版社:教文館
出版年:1941


山村暮鳥の童謡と童話を集めたもの。
装丁は、高瀬勝男。

2006年04月22日

『名著復刻 日本文学館 新撰童話 坪田譲治集』(ほるぷ出版)/1976年


『名著復刻 日本文学館 新撰童話 坪田譲治集』
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著者名:坪田譲治
出版社:ほるぷ出版
出版年:1976


坪田譲治の描く子どもたちは、ほんとうに楽しい。
本書でも、「探検紙芝居」など声を出して笑ってしまう。特に三平ちゃんには笑わせてもらう。
ただ、前大戦における協力的なものではないのだが、やはり戦争に子どもたちが参加するもの、被害者としてではなく、加担する側に置いたものは、読むのが辛い。

装丁者の名前が記されていないのが残念。

2006年04月14日

復刻赤い鳥の本 付「赤い鳥」童謡 全23巻 別冊解説付『帰れる子』宇野浩二 (ほるぷ出版)/1969年


『帰れる子』
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著者名:宇野浩二
出版社:ほるぷ出版
出版年:1969


大きな箱のなかに、15冊の童話・童謡詩・児童劇集と8冊の童謡集、そして解説本が1冊。見ているだけで、ニヤニヤしてしまう。
本書は、そのなかの一冊。
宇野浩二は、小説家であった。
この人の童話も、誠実に書かれている。
北海道の妖精やアイヌの話が印象的。
挿画は、清水良雄。

2006年04月13日

『3びきのこぐまさん』むらやまかずこ さく/むらやまともよし え(婦人之友社)/1993年


3びきのこぐまさん
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著者名:むらやまかずこ
     むらやまともよし
出版社:婦人之友社
出版年:1993


僕は村山知義さんの大ファンです。
村山知義さんは、実験的演劇人でもあった。
本書は、ご夫婦で生み出した多くの絵本の一冊である。
モダンな絵本だ。
装丁・デザインは、堀内誠一氏。


追加―1

ものがたりえほん36『しんせつなともだち』ファン・イーチュン 作/君島久子 訳/村山知義 画(福音館)/2003年

2006年04月11日

こどものとも012 94号『おめめ とじてね』伊藤比呂美 ぶん/ながさわまさこ え(福音館書店)/2003年


『おめめ とじてね』
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著者名:伊藤比呂美
     ながさわまさこ
出版社:福音館書店
出版年:2003


文章は、詩人の伊藤比呂美さん。
伊藤比呂美さんの詩をはじめて読んだのは、もう10年以上になる。思潮社の「現代詩手帳」に、僕はエジプト公演の報告を書いたのだが、その前のページがたまたま伊藤比呂美さんの詩だった。その詩に、僕は本当におどろいた。当時、友人たちにもさかんに伊藤比呂美さんの詩をすすめた記憶がある。(その後、東欧文学を専門とする西成彦氏が当時伊藤比呂美さんの夫であったことを知って、また驚いた。僕は西さんのファンです)
この『おめめ とじてね』は、当時僕が読んだ詩とは、まったく違うものだが、とてもいい。ほのぼのという言葉ではくくりきれない深さがある。

2006年04月11日

こどものとも年少版311号『バッターくん』織田道代 ぶん/古川タク え(福音館書店)/2003年


こどものとも年少版311号『バッターくん』
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著者名:織田道代
     古川タク
出版社:福音館書店
出版年:2003


文章は、詩人の織田道代さん。
織田さんの詩は、舞台の仕事でときどきとりあげさせてもらっている。
この絵本も、ユーモアにあふれた作品。

2006年04月09日

こどものとも年少版310号『わたしのねこちゃん』かんなりまさこ 文/荒井良二 絵 (福音館書店)/2003年


わたしのねこちゃん
著者名:かんなりまさこ
     荒井良二
出版社:福音館書店
出版年:2005.09
ISBN :4834021394


なんとも愛くるしい一冊。
荒井良二さんの絵もかわいらしい。

2006年04月07日

ものがたりえほん36 こどものとも社版 『しょうぼうじどうしゃ じぷた』渡辺茂男 さく/山本忠敬 え(福音館書店)/1963年


しょうぼうじどうしゃじぷた
著者名:渡辺茂男
     山本忠敬
出版社:福音館書店
出版年:1966.06
ISBN :4834000605


この本は、自動車好きの子どもにはたまらない一冊。
小学3年生の僕の甥っ子も、車と電車には夢中だった。
どこかロシア絵本を思わせる素敵な一書。

山本忠敬さんの他の乗り物の絵本で手元にあるものは、下記の通り。
* こどものくに傑作集『のろまなローラー』小出正吾 さく/山本忠敬 え
(福音館書店) 1965年


[追記1]

こどものとも年中向き170号『ピー、うみへいく』瀬田貞二さく/山本忠敬(福音館)/2000年

[追記2]2008年1月14日(月)
* こどものくに傑作集『とらっく とらっく とらっく』渡辺茂男さく 山本忠敬え(福音館書店)1961年
* 『ずかん・自動車』(福音館書店)1977年
山本忠敬さんの乗り物の本は、目にするとすぐに買ってしまう。
CGまで発展した現代において、山本さんの仕事はきわめてアナログだが、その仕事にものすごいリアリティを感じてしまう。
そして、いつもこうつぶやく。子どものときそのままに。
「うまいなあ、まるで本物みたいだ」

2006年04月06日

こどものとも傑作集26『おおきなかぶ』ロシア民話/A.トルストイ 再話/内田莉さ子訳/佐藤忠良 画(福音館書店)/1966年


おおきなかぶ
著者名:トルストイ
     内田莉莎子
     佐藤忠良
出版社:福音館書店
出版年:1966.06
ISBN :4834000621


このトルストイの『おおきなかぶ』も、有名な話であると同時に、人気のある作品だ。小学3年生の僕の甥っ子も大好きだ。
お話は、きわめて単純、そしてナンセンス。愉快な作品。
彫刻家である佐藤忠良さんの画がまたいい。