| ランボオ全作品集 | |
著者名:ランボオ 出版社:思潮社 出版年:1965 | |
アルチュール・ランボオ、二十歳そこそこで詩を放棄し、砂漠の商人になった男。
日本での人気は高い。多くの人が翻訳している。最初に日本でまとまった翻訳を出したのは、中原中也だった。取りつかれたように歩くところなど、二人は似ているところがある。そのせいか、中也はランボオに対してはシンパシーと反発を同時にもっていたようだ。
ランボオは渇いている。いつでもランボオは渇いている。
ランボオが詩を放棄した理由はいろいろ言われているが、僕はそれは詩をはじめた理由と同じではないかと思っている。
渇いているがゆえに詩を書くはじめ、渇いているがゆえに詩を放棄したと。
個人的に僕はアポロン的なものはあまり好きではない。単純すぎるように感じてしまう。ランボオの渇きも、単純なものとして感じてしまう。若き日の『地獄の季節』の一瞬のきらめきのように。
