現代俳句の世界 6 著者名:中村草田男(著)
出版社:朝日新聞社出版局
出版年:1984.01
ISBN :9784022609267
縁というものは、まことに不思議なものである。
そもそも中村草田男の名は、寺山修司を通じて知った。
日本の演劇人のなかで、僕が最も影響を受けたのが寺山修司だった。
その寺山修司が10代で歌人として華々しくデビューしたとき、盗作問題が起こった。
その盗作された方が、この俳人中村草田男であった。
今年2008年、愛媛県久万高原町にある町立久万美術館では、開館20周年記念として『万作と草田男―「楽天」の絆』(10/4[土]−11/24[月・祝])を開催する。
この展覧会のための映像作品を、詩人であり、映画監督である稲川方人さんが依頼された。
「CLASS OF 1916」
伊丹万作亡き後、友人である中村草田男が書いた手紙の言葉と、ふたりに縁のある松山の風景で構成された20分ほどの作品。
死者への想いが、時代を越えて松山の叙情のなかで強く立ち上げられている。
この作品の音楽を、僕が依頼された。
稲川方人監督作品の音楽は、前作のドキュメンタリー映画『たった8秒のこの世に、花を』につづいて二作目。
そこで、買ったまま読んでいない本書があることを思い出した。
意外にも、カバー装画は現代美術家の宇佐美圭司。少し和風になっていて、妙な感じがする。
ところで、今年11月には、同じ愛媛県の松山で、寺山修司作の市街劇が上演される。
この作品には、松山在住の大学時代の演劇部の先輩が出演する。
寺山修司と中村草田男のこともふくめて、何とも奇妙なめぐりあわせだ。
僕はこの展覧会のオープニングで、急遽ミニライブをすることになった。
そこで、その先輩とは再会することになるだろう。
松山、数十年ぶりに訪れる、母が育った街。
「外光や友亡き者の冬の旅」中村草田男






