シャーマンとヴィーナス 著者名:ヴェリミール・フレーブニコフ(著)
マイ・ミトゥーリチ・フレーブニコフ(画)
工藤正廣(訳)
出版社:未知谷
出版年:2003.03
ISBN :9784896420739
ロシア未来派を代表する詩人ヴェリミール・フレーブニコフ。
超意味(ザーウミ)詩で知られるフレーブニコフであるが、本書は平易な言葉で書かれた物語詩。
ロシアをアジアとしてとらえ、そのシャーマンと、西欧近代の象徴としてのヴィーナスとの出会いを描いている。
何も持たず、放浪しつづけた詩人の見た静寂の風景だろうか。
それは、深く想像力に充ちている。
絵は、甥にあたるマイ・ミトゥーリチ。
象徴主義を排し、まさにロシア未来派を開いたフレーブニコフ。
超意味(ザーウミ)詩ももちろんであるが、彼の数字をめぐる予言なども興味深い。
だが、ロシアの大地を愛し、漂白生活をつづけ、37歳で逝ったこの詩人の著作は、この国ではいま全くと言っていいほど手に入らない。
残念でならない。



