ながいながいペンギンの話 著者名:いぬいとみこ(著)
出版社:理論社
出版年:1967.01
ISBN :9784652001028
名前だけを知っていて、いぬいとみこさんの本を読むのは、はじめてのことである。
どうも僕はペンギンものに弱いらしい。
この本も、ペンギンにつられて読んだ。
ペンギンのルルとキキが生まれてから1年間の物語。
まず驚かされたのは、いぬいさんのその文章のうまさ、上品さだった。
いまこれほどの文章を書ける作家がいるだろうか。
この謙虚な上品さが、子どもたちに長く読み継がれている大きな要因だと感ずる。
この作品が最初に発表されたのが1953年。
南極のことも、そこに住むペンギンのことも、当時はよくわかっていなかった。
いぬいさんは、「ナショナル・ジォグラフィック・マガジン」に掲載されたペンギンの写真を見て、この物語を書きはじめたという。
よくわかっていなかったにもかかわらず、ペンギンの生態が正確に描かれている。
なんという想像力だろう。
この本のタイトル『ながいながいペンギンの話』は、カレル・チャペックの『長い長いお医者さんの話』からきているという。
なんとなく、それもうれしい。






