エルサレムの詩 著者名:イェフダ・アミハイ(著)
村田靖子(編訳)
出版社:思潮社
出版年:2003.12
ISBN :9784783728580
イェフダ・アミハイは、イスラエルの現代詩人。
パレスチナの詩人ダルウィーシュと比べて、意外にもはるかに平易に書かれている。
奇妙な関係の逆転を感じる。
アミハイの詩は、平易で、たしかに美しく、すぐれている。
だが、どこか引っかかる。
この平易さが引っかかる。
アミハイは、若い頃にユダヤ教を捨てている。
そのことによって、アミハイはどのポジションに立つことになったのだろうか。
本人の意思とはかかわりなく、どの立場にも立ち得なくなってしまったのではないか。
困難な世界と対峙するポジションからはずれてしまったのではないか。
そんな気がしてならない。
美しいことが、その絶望をより深める。

