| 『自立へのたびだち 水俣「みちことオーサ」上映会報告集』 |
 | 著者名:「みちことオーサ」上映実行委員会 出版年:1983
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先天性脳性麻痺による手足に障害をもつ小山内美智子さんと、同じ障害をもつスウェーデンのオセ・ロームブリンク(オーサ)さんとの交流を描いたドキュメンタリー映画『みちことオーサ』(1982年)。
本書は、水俣病胎児性患者の人たちが、この映画の上映会を企画した報告集。水俣の胎児性の患者さんたちは、社会参加のために、そして自分たちの存在を知ってもらうために、ほんとうに積極的に行動する。その姿には、頭が下がる。
本書が出た1983年、僕は劇団を旗揚げした。しかし、同世代の彼らのことは何も知らなかった。水俣病を遠い昔の出来事と思っていた。恥じ入るばかりだ。
この上映会で、小山内美智子さんも水俣に入り、講演会などで多くの発言をする。そのなかで、もっとも印象的だったのは、「彼らが患者とよばれている」ことへの疑問だった。
たしかにその通りだ。彼らのことを「水俣胎児性患者」と書くのには、かなりの抵抗感がある。
「障害者」という言葉もそうだが、命名するのは、いつでも「健常者」と名乗る人たちであり、「善良なる市民」であり、そして「加害者」だ。
もう一度、彼らの側から言葉をつむぎださなければならない。
posted by NIHEI at 02:09|
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