2006年12月09日

『おらは おっだ ‘95水俣・夏の元気ワークショップの記録』1996年


『おらは おっだ‘95水俣・夏の元気ワークショップの記録』
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出版年:1996


これは、水俣病の胎児性の患者さんたちを中心にして、はじめてワークショップが開かれたときの模様を記録したもの。記録したのは、成沢富雄さん。
胎児性の患者の体験を他の健常者の人たちが聞き、みんなで詩にしたり、舞台にした。
(それにしても、胎児性の「患者」とか、「健常者」という言葉しかないのだろうか。これは、真剣に考えなければならないことだ。書いていて、違和感ばかりがつのり、現実に起こったことに言葉で歪みを与えているように思えてならない)
この舞台は、土本典昭さんの映画にも出てきたと記憶する。
ポジティブに生きようとする胎児性の患者の人たちに心打たれるのと同時に、彼らの体の不自由さではなく心の傷に揺さぶられる。そして、演劇にたずさわる者として考えさせられた。
ちなみにこれに次ぐものとして、今年(2006年)水俣でひとつの演劇が上演された。胎児性の患者の人たちへのインタビューを中心に構成されたもの。もちろん、彼ら自身も出演している。演出の花崎攝さんと知り合いということもあり、舞台を手伝ってきた。はじめての水俣であり、彼らともはじめて出会った。
水俣は、人も風景も優しい町だった。まるであんな悲劇などなかったかのように。
人は大きな悲しみを経験しないと、真に優しくなれないのかもしれないとも思った
posted by NIHEI at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 水俣
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