2006年05月29日

『しずかな おはなし』サムイル・マルシャーク ぶん/ウラジミル・レーベデフ えうちだりさこ やく (福音館書店)/1990年


しずかなおはなし
著者名:サムイル・マルシャーク
     ウラジミル・レーベデフ
     うちだりさこ
出版社:福音館書店
出版年:1963.12
ISBN :4834000176


ロシア絵本のゴールデンコンビ。
話もおもしろいし、絵もすばらしい。
ロシアのアニメーション作家ノルシュテインも影響を受けているのではないかと思われる。きっと小さいとき読んでいただろう。

2006年05月25日

『すーちゃんとねこ』おはなし・え=さのようこ (こぐま社)/1991年


すーちゃんとねこ
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著者名:さのようこ
出版社:こぐま社
出版年:1985.01
ISBN :4772100342


『100万回死んだ猫』で知られるさのようこさん。
大好きな作家の一人である。
さのさんの描く子どもの心は、たんに子どもばかりでなく、大人にも通じる。

手元にあるさのさんの絵本は、下記の通り。
* 『だってだったの おばあさん』(フレーベル館) 1992年

他の手元にあるさのさんの著作は、下記の通り。
* 『猫ばっか』 (講談社文庫) 2001年
* 『わたしが妹だったとき/こども』 (福武文庫) 1990年
* 『私の猫たち許してほしい』 (ちくま文庫) 1990年
* 『乙女ちゃん』 (講談社文庫) 19991年


追加―1

『100万回生きたねこ』講談社/2004年

やはり、素晴らしい絵本です。
話も素晴らしいし、猫の顔がなんともいえずいいです。

2006年05月21日

こどものとも傑作集24『たろうのおでかけ』村山桂子 さく/堀内誠一 え (福音館書店)/1963年


たろうのおでかけ
著者名:村山桂子
     堀内誠一
出版社:福音館書店
出版年:1966.07
ISBN :483400063X


グラフィック・デザイナーとしても著名な堀内誠一さんの絵本。
ファッション雑誌の編集美術も数多く手がけた。
多くの絵本作家を世に送り出している。
ときどき一緒に飲む絵本作家の飯野和好さんも、堀内さんにすすめられて絵本を描きはじめたと言っていた。
堀内さんのイラストは、舞台の仕事で一度使わせていただいたことがある。それは、絵本のかわいらしいタッチではなく、言語理論に基づくグラフィックなものであったが、それはそれは美しかった。
堀内さんの絵は、多くの人が『マザーグース』で親しんできたと思う。

手元にあるその他の堀内誠一さんの絵本は下記の通り。
* こどものとも傑作集32『ぐるんぱのようちえん』
西内みなみ さく/堀内誠一え (福音館書店) 1965年
* 『おひさまがいっぱい』
詩・よだじゅんいち/画・ほりうちせいいち (童心社) 1992年

追記 2007年1月15日(月)
*『てとゆび』堀内誠一ぶん・え(福音館書店)1969年

2006年05月19日

復刻赤い鳥の本 付「赤い鳥」童謡 全23巻 別冊解説付『おもちゃの裁判』久保田万太郎(ほるぷ出版)/1969年


『おもちゃの裁判』
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著者名:久保田万太郎
出版社:ほるぷ出版
出版年:1969


大きな箱のなかに、15冊の童話・童謡詩・児童劇集と8冊の童謡集、そして解説本が1冊。見ているだけで、ニヤニヤしてしまう。
本書は、そのなかの一冊。久保田万太郎の童話劇集。
現在、童話劇、児童劇というジャンルはあるのだろうか?
戯曲文学自体が衰退してしまった現在、これは現場の先生方がつくっているのかもしれない。
戯曲というジャンル自体が、実験の歴史を経る前に捨て去られた感はある。
もしかしたら、童話劇、児童劇で、新たな実験が可能かもしれない。
挿画は、清水良雄。

2006年05月15日

『「ヒロシマ母の記」史樹の「死」を生きて』名越操 (汐文社)/1985年


『「ヒロシマ母の記」史樹の「死」を生きて』
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著者名:名越操
出版社:汐文社
出版年:1985


2005年12月、広島被爆三世、加藤淳のソロパフォーマンスの舞台をつくった。
そのとき考えていたのは、当然「記憶のリレー」についてであった。しかも、遅れてきた者たちにとって、そして広島から遠く離れたところの者たちにとって。
当事者である一世の人たちがどんどんいなくなっているなかで、二世、三世、四世の問題の実態は、明らかになっていない。
一世の人たちの証言の前では、頭を垂れるしかない。それほど大きな悲しみだ。正直、被爆者でもなく、広島出身者でもない僕には、自分の問題として手を出せない感が強い。一世の証言以上のものをつくり出せるとは思えない。でも、それでは一世の人たちがすべていなくなってしまったら、広島の問題も風化してしまうだろう。
そんななかで出会ったのが、この一書だ。
史樹君は、被爆ニ世にあたる。他の兄弟がなんでもないのに、彼だけ突然白血病となり、わずか7年の生涯を閉じる。
この本にもっとも衝撃を受けたのは、史樹君が僕とまったく同世代であったということだった。昔の話でも、遠い場所の話でもないということを突きつけられた。それでやっと、広島の問題を僕の問題としてとらえられるようになった。
この本から僕はかけがえのないものをもらった。

この本の前身として、今は絶版となってしまっているが、下記の本がある。僕はあまり好きな本ではない。
* 『ぼく生きたかった 被爆二世 史樹ちゃんの死』竹内淑郎編(宇野書店)

名越操さんも発病されて、今はない。
posted by NIHEI at 22:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 広島・長崎

2006年05月13日

新選 名著復刻全集 近代文学館『赤い蝋燭と人魚』小川未明(ほるぷ出版)/1982年


新選 名著復刻全集 近代文学館『赤い蝋燭と人魚』
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著者名:小川未明
出版社:ほるぷ出版
出版年:1982


やはり、小川未明の書くものは恐ろしい。
しかも、ヴァリエーションも豊かだ。
童話というジャンルを越えて、文学作品として強靭で完成度が高い。
教育を目的として書かれる童話を批判する序も素晴らしい。
小川未明の作品は、全部読みたくなる。こう思うのは、宮沢賢治以来だ。
次は、『定本 小川未明童話全集』に入ります。

2006年05月11日

『新装版 シンポジウム ナショナリズムと「慰安婦」問題』日本の戦争責任資料センター[編](青木書店)/2003年


シンポジウム ナショナリズムと「慰安婦」問題



著者名:日本の戦争責任資料センター
出版社:青木書店
出版年:2003.02
ISBN :4250203042


1997年9月に日本の責任資料センターが行なったシンポジウムの記録。
参加者は、上野千鶴子、吉見義明、徐京植、高橋哲哉、等。
従軍慰安婦の問題は、事実認識からしてデリケートである。当然、このシンポジウムも、デリケートとなっている。
対立する立場同士でなくても、意見の対立は発生する。内部の意見の対立は重要である。だが、それは時に組織論として展開される。そういった危険性を、このシンポジウムもはらんでいる。
やがて歴史が証明するなどということはない。
繰り返さないための、今を生きる者たちの想像力が問われつづける。たとえ、当事者たちがすべて亡くなったとしても。
posted by NIHEI at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 従軍慰安婦

2006年05月08日

『従軍慰安婦』千田夏光 (講談社文庫)/1987年


従軍慰安婦
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著者名:千田夏光
出版社:講談社
出版年:1984.11
ISBN :406183374X


従軍慰安婦の取材のなかでも、本書は最初期にあたるものではなかろうか。
最初は、1973年に双葉社から刊行された。
当事者が亡くなってゆくなか、資料としても貴重だ。
posted by NIHEI at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 従軍慰安婦

2006年05月06日

『中原中也全集 別巻 研究篇』(角川書店)/1974年


中原中也全集 別巻 本文補遺・研究篇
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著者名:中原中也
     大岡昇平
出版社:角川書店
出版年:2006.05
ISBN :4045717064


中原中也が参加した座談会の唯一残された記録が掲載されている。
他に深田獅子雄氏の「病歴」は興味深かった。
それにしても、全集の編纂作業は想像を絶する。
先日、詩人の入沢康夫さんに「草野心平日記全集」の編纂時の話をうかがう機会があったが、それはそれは根気のいる仕事だ。
posted by NIHEI at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌/アジア

2006年05月02日

『名著復刻 日本文学館 赤い船』小川未明(ほるぷ出版)/1974年


『名著復刻 日本文学館 赤い船』
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著者名:小川未明
出版社:ほるぷ出版
出版年:1974


この本もまた、実に美しい。
小川未明は、童話作家として名高いが、その作風は一種独特で、怖いぐらいだ。
小さいとき、友だちのお父さんの書棚に「小川未明全集」を見つけて、小川未明に関して何も知らなかったにもかかわらず、何か恐ろしくて手にとることもできなかった。
本来、童話というものは、子どもにとって恐ろしいものだと思う。それは、怖い世界を書くというのではなく、大人が真剣に、そして丁寧に子どもの存在を尊重して書けば、おのずとそれは怖い世界となる。いまどれほど真に童話とよべるものがあるか。子どもだまし、あるいは親だけが安心する毒にも薬にもならないものばかりだ。
宮沢賢治の世界だって恐ろしい。だが、小川未明はそのなかでも特に恐ろしい。この『赤い船』に収められた「月の宮」など、鳥肌が立ち、声まで上げてしまった。静かで、美しく、そして恐ろしく、いつまでも記憶に残る作品だ。
挿絵は、渡邊ヨヘイ。これもまたいい。
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